世界中で突如大人気の「ライブクイズショーアプリ」 | 海外アプリ広告担当 村上の海外AppジャーナルVol.7

前回の投稿から、だいぶ期間が空いてしまいましたが、いくつかネタが溜まってきたので海外Appジャーナルを再開させて頂きます!

今回は昨年後半より、アメリカ・中国で突如大流行の「ライブクイズショーアプリ」についてまとめさせて頂きます。

日本の事業者さんのビジネス展開に何か情報になれば、と思っていたのですが、グノシーさんが2/24よりサービススタートとのこと。

他にもミラティブもサービスを既に開始されていたりと、日本国内でも各社活発になってきました。

日本国内の動向は戯言学園さんできれいにまとまっております!

 

ソーシャルライブクイズ、やソーシャルクイズ、ライブクイズなど呼ばれてますが、本文中では「ライブクイズショー」に統一させて頂きます。

海外では、周辺領域の想定問答集アプリ、過去問アプリなども登場してきており、個人ディベロッパーさんにもチャンスがある領域なので、ぜひチェックしてください。

また、今後企業のマーケターや代理店にとっても有力なプロモーション先になること間違いなし、です。

 

1. アプリの概要紹介

  1. 昨年8月にアメリカからサービススタート。10月ごろより後続企業が続く
  2. テレビのクイズ番組のようなゲームでモデル、コメディアンなどの芸能人が司会進行
  3. ライブストリーミングを活用し、リアルタイムでユーザーがクイズに参加
  4. 数万~数百万人のユーザーが同時接続し、クイズに参加
  5. 1日に複数回クイズが実施。(2~6回程度)
  6. 全問正解すると、賞金がもらえる!(賞金は正解者で山分け)
  7. 日時や時間帯によって賞金が異なる(日本円で2万円~3,000万円ほどの賞金)
  8. 賞金はPaypal、Alipay、Wechatpayで即時に送金される
  9. 獲得賞金ランキングや問題の正答率などのユーザーランキングもあり
  10. 主要プレイヤーは「HQTrivia(アメリカ)」「Toutiao(中国)」「Snow(韓国)」

ユーザーが楽しみながら賞金を稼げる点から、急速にユーザー数を拡大し全世界で流行を見せています。

 

2. プレイヤー紹介

HQ Trivia

2017年8月にアメリカでスタート。この領域のパイオニアです。VINEの創業者らがこのサービスを手がけており、有力なファンド企業などから、数億ドルの出資を受ける(予定?)などと順調にサービスを拡大しております。

最近アメリカ行われたNFLのスーパーボウルでは、フットボール関連のクイズなどで最高賞金約250万円が出ており、また約200万人のユーザーが参加したとのことです。

Youtube上に実際のクイズショーの動画がたくさんアップされているので、ご覧いただければ雰囲気は伝わると思います!

Toutiao(ByteDance)

そのHQTriviaを猛追するのが、中国でニュース、動画サービスを展開するByteDance社。日本ではTikTok、Topbuzz(現BuzzVideo)で有名ですね!

ByteDance社は、MAU2億人を超えるニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」、グローバルでも成功している「TikTok」を含め、中国で展開する5~7のサービスの全てに対して、ライブクイズショー機能を導入しました。

HQTriviaを追うByteDanceは

  • 1日のクイズ回数を、5回以上実施
  • 賞金規模の拡大(最大賞金3,000万円以上)
  • チーム戦などのゲーム性を追加導入
  • ブランド広告のPPL(Product Placement)で収益モデル構築
  • Topbuzzを使ってグローバル展開を開始

と、後発ながら、そのスピード展開で猛追をみせています(すでにユーザー数などで、HQTriviaを抜いている気もしますが)

ByteDance社は【今日頭条(Toutiao)】【Tik Tok】【西瓜視頻(Watermelon Video)】【火山小視頻(Volcano Video)】などのアプリで展開中です!

SNOW

今年2月に入り韓国SNOWも、SNOW内ではなく、独立した「Jam Live」をリリース。

 

3. マーケティングプラットフォームとしての可能性

ByteDance社のアプリをチェックしていくと、すでにLANCOMEのブランド広告メニューが行われておりました。

このLANCOMEクイズでは、美容に関するクイズで構成され、もちろんLANCOME製品の紹介もされております。

正解者には製品の送付も行われており、すでにマーケティングプラットフォームとして機能しています。

 

日本での流行は、賞金の入金部分で多少の難しさを感じますが、それもユーザーとしては賞金を獲得できるため、多くのユーザーを集めることでしょう。そうなるとテレビのCMやブランドのPPLなど、有力なプロモーション先としての可能性を秘めています。

 

4. 周辺領域

冒頭にも記載しましたが、周辺領域でのアプリなどもすでに登場しています。

問題集アプリのようなものから、予習用のクイズ、雑学アプリなどもストアのランキングを上げています。
個人ディベロッパーであれば、クイズ系のアプリはチャンスがありそうです。それに伴って、今後検索ボリュームが増えるであろうワードのASO対策もしておきましょう。

すでにある程度のユーザーを抱えるコンテンツや動画関連のサービスを実施されているディベロッパーであれば、機能追加をお忘れなく!

 

今後も海外ネタを中心に更新させていただきます。

  • ●●について記事を書いてほしい
  • もっと非ゲームまとめてほしい
  • 海外のASOについて言及してほしい

などなど、国は問わずで結構ですので、記事ネタも募集しております!

村上
Zucksにおいて、海外企業全般(広告主、広告会社、媒体)を担当。海外のおもしろいネタを常に探し中。気軽に連絡ください!