
前回の投稿から、だいぶ期間が空いてしまいましたが、いくつかネタが溜まってきたので海外Appジャーナルを再開させて頂きます!
今回は昨年後半より、アメリカ・中国で突如大流行の「ライブクイズショーアプリ」についてまとめさせて頂きます。
日本の事業者さんのビジネス展開に何か情報になれば、と思っていたのですが、グノシーさんが2/24よりサービススタートとのこと。
他にもミラティブもサービスを既に開始されていたりと、日本国内でも各社活発になってきました。
日本国内の動向は戯言学園さんできれいにまとまっております!
ソーシャルライブクイズ、やソーシャルクイズ、ライブクイズなど呼ばれてますが、本文中では「ライブクイズショー」に統一させて頂きます。
海外では、周辺領域の想定問答集アプリ、過去問アプリなども登場してきており、個人ディベロッパーさんにもチャンスがある領域なので、ぜひチェックしてください。
また、今後企業のマーケターや代理店にとっても有力なプロモーション先になること間違いなし、です。
1. アプリの概要紹介
- 昨年8月にアメリカからサービススタート。10月ごろより後続企業が続く
- テレビのクイズ番組のようなゲームでモデル、コメディアンなどの芸能人が司会進行
- ライブストリーミングを活用し、リアルタイムでユーザーがクイズに参加
- 数万~数百万人のユーザーが同時接続し、クイズに参加
- 1日に複数回クイズが実施。(2~6回程度)
- 全問正解すると、賞金がもらえる!(賞金は正解者で山分け)
- 日時や時間帯によって賞金が異なる(日本円で2万円~3,000万円ほどの賞金)
- 賞金はPaypal、Alipay、Wechatpayで即時に送金される
- 獲得賞金ランキングや問題の正答率などのユーザーランキングもあり
- 主要プレイヤーは「HQTrivia(アメリカ)」「Toutiao(中国)」「Snow(韓国)」
ユーザーが楽しみながら賞金を稼げる点から、急速にユーザー数を拡大し全世界で流行を見せています。
2. プレイヤー紹介
HQ Trivia

2017年8月にアメリカでスタート。この領域のパイオニアです。VINEの創業者らがこのサービスを手がけており、有力なファンド企業などから、数億ドルの出資を受ける(予定?)などと順調にサービスを拡大しております。
最近アメリカ行われたNFLのスーパーボウルでは、フットボール関連のクイズなどで最高賞金約250万円が出ており、また約200万人のユーザーが参加したとのことです。
Youtube上に実際のクイズショーの動画がたくさんアップされているので、ご覧いただければ雰囲気は伝わると思います!
Toutiao(ByteDance)

そのHQTriviaを猛追するのが、中国でニュース、動画サービスを展開するByteDance社。日本ではTikTok、Topbuzz(現BuzzVideo)で有名ですね!
ByteDance社は、MAU2億人を超えるニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」、グローバルでも成功している「TikTok」を含め、中国で展開する5~7のサービスの全てに対して、ライブクイズショー機能を導入しました。
HQTriviaを追うByteDanceは
- 1日のクイズ回数を、5回以上実施
- 賞金規模の拡大(最大賞金3,000万円以上)
- チーム戦などのゲーム性を追加導入
- ブランド広告のPPL(Product Placement)で収益モデル構築
- Topbuzzを使ってグローバル展開を開始
と、後発ながら、そのスピード展開で猛追をみせています(すでにユーザー数などで、HQTriviaを抜いている気もしますが)
ByteDance社は【今日頭条(Toutiao)】【Tik Tok】【西瓜視頻(Watermelon Video)】【火山小視頻(Volcano Video)】などのアプリで展開中です!
SNOW

今年2月に入り韓国SNOWも、SNOW内ではなく、独立した「Jam Live」をリリース。
3. マーケティングプラットフォームとしての可能性
ByteDance社のアプリをチェックしていくと、すでにLANCOMEのブランド広告メニューが行われておりました。
このLANCOMEクイズでは、美容に関するクイズで構成され、もちろんLANCOME製品の紹介もされております。
正解者には製品の送付も行われており、すでにマーケティングプラットフォームとして機能しています。
日本での流行は、賞金の入金部分で多少の難しさを感じますが、それもユーザーとしては賞金を獲得できるため、多くのユーザーを集めることでしょう。そうなるとテレビのCMやブランドのPPLなど、有力なプロモーション先としての可能性を秘めています。
4. 周辺領域
冒頭にも記載しましたが、周辺領域でのアプリなどもすでに登場しています。
問題集アプリのようなものから、予習用のクイズ、雑学アプリなどもストアのランキングを上げています。
個人ディベロッパーであれば、クイズ系のアプリはチャンスがありそうです。それに伴って、今後検索ボリュームが増えるであろうワードのASO対策もしておきましょう。
すでにある程度のユーザーを抱えるコンテンツや動画関連のサービスを実施されているディベロッパーであれば、機能追加をお忘れなく!
今後も海外ネタを中心に更新させていただきます。
- ●●について記事を書いてほしい
- もっと非ゲームまとめてほしい
- 海外のASOについて言及してほしい
などなど、国は問わずで結構ですので、記事ネタも募集しております!

村上
Zucksにおいて、海外企業全般(広告主、広告会社、媒体)を担当。海外のおもしろいネタを常に探し中。気軽に連絡ください!