【アンケート調査】女子高生に聞く!人気の動画視聴・投稿サービスと利用方法


動画サイトの広告やSNSの動画投稿など、近年インターネットで動画を見ない日はありません。最近ではライブ動画を簡単に配信できるサービスも登場し、流行りに敏感な女子高生も積極的に動画を視聴・投稿しているそうです。

株式会社Zucksが運営するウェブメディア「ザクマガ!」では、過去に女子学生を対象に取材を行い、マンガアプリやカメラアプリのトレンドを調査してきました。

<ザクマガ!のアプリトレンド調査記事>

◎使用時間や課金額まで、15〜19歳の学生に聞くマンガアプリの利用方法
◎いま人気のカメラアプリは「SNOW」「Snapchat」?渋谷で女子高生に聞いてみた

今回は女子高生に対して、Instagram、LINE LIVEやツイキャスなど「動画サービスの利用方法」をテーマにアンケートを行い、人気の動画サービスや、サービスを選ぶ理由を調査します。

※調査方法:インターネットリサーチ、調査会社JUST SYSTEMS「Fastask」

人気No.1はInstagram!ツイキャスやミクチャも追随

今回協力していただいたのは全国111名の女子高生たち。関東や中部、近畿を中心に回答者が集まりました。

最初に聞いた質問は「Q1.現在使っている動画サービスを教えてください(複数回答可)」という質問。Instagramをはじめ、動画サービスにはいくつも種類がありますが、女子高生にはどのサービスが人気なのでしょうか?

人気が集まったのは定番の「Instragram(76票)」。次いで、「LINE LIVE(30票)」や「ツイキャス(25票)」のほか、2017〜2018年にかけてユーザー数を伸ばした「MixChannel(18票)」や中国発の「Tik Tok(18票)」に票が集まりました。

「使っていない(24票)」は全体の21.6%となり、約8割の女子高生が何かしらの動画アプリを使っていることが分かります。

動画サービスは視聴と投稿が主な機能ですが、女子高生はどちらに比重を置いているのでしょうか?

「動画を視聴している(67票)」で約7割超。「どちらも(15票)」を含めると94.2%の女子高生が「視聴」を中心に楽しんでいることが分かりました。

各動画サービスでは、人気モデルやタレントの卵などがライブ動画を配信しており、メイク方法を解説した動画や、音楽に口パクで振りつけて歌う「musical.ly」、双子のダンスなど様々な番組が配信されています。

これらの動画は、チャンネル登録を行えば誰でも無料で楽しむことが可能。中には数十万のフォロワーを持つタレントもいるので、これを目当てにしている女子高生も多いようです。

ところで、女子高生はなぜ動画サービスを使っているのでしょうか?その理由も聞いてみました。

ここでは「有名人が使っているから(30票)」が最も票を集め、先述した著名人チャンネルの人気が伺えます。

また、「友達にすすめられたから(24票)」「クラスで流行っているから(11票)」に約4割程度の票が集まったことからは、女子高生のコミュニティ意識の高さを読み取ることができるでしょう。

「その他」に集まった自由回答は「たまたま」「なんとなく」という回答が多数でしたが、なかには「動画をつくるため」「見たいジャンルの動画がたくさんあるから」という理由も見受けられました。

動画は毎日見るのが当たり前、通信量は工夫して節約

「Q4.動画サービスをどれくらいの頻度で見ていますか?」という質問では、「1日1時間以上」「1日1時間未満」が共に42票を集め、毎日動画を見る女子高生が多数だという結果に。

毎日のように動画を見るには、通信制限が大きな問題となってきます。この点はどのように対処しているのでしょうか。

「Q5.通信量の制限対策はしていますか?」という質問では、「WiFi環境で使っている(71票)」という回答に8割弱の回答が集まり、通信量に対しては倹約思考が目立ちます。

著名人の影響は?投稿のモチベーションは?

6つ目の質問は「Q6.有名人の投稿を見て商品を買ったことがありますか?」。配信される動画のなかには、著名人がおすすめのコスメや雑貨を紹介するものもあります。実際に動画を見て、商品購入に至ることもあるのでしょうか。

「ある(33票)」が約4割の票を集め、「検討したことはある(28票)」を含めると約7割が商品について興味を持ったことがあると分かりました。雑誌やテレビと同じく、動画サービスでも著名人の影響は大きいようです。

一方で、「Q2.動画サービスをどのような用途で利用していますか?」という質問では、「動画を投稿している(5票)」「視聴と投稿どちらも(15票)」に全体の2割の票が集まっています。

彼女たちが動画を投稿する動機にはどのようなものなのでしょうか?

「Q7.動画を投稿するモチベーションはなんですか?」という「楽しい時間を共有/シェアしたい(13票)」という回答が6割強を占めました。「自分を見て欲しい(6票)」にも3割程度の回答が集まり、動画をコミュニケーションの手段にする10代特有のモチベーションが見て取れます。

ちなみに、動画サービスのなかには視聴ユーザーの反応で報酬が得られるものがあり、その報酬目当てに動画配信をしているユーザーも少なからずいるそうです。

最後に、Q7.で「お金が欲しい」という回答した1票の方に「Q8.動画投稿で月にどれくらい稼いでいますか?」という質問をしてみました。回答は「答えたくない」というものでしたが、各サービスに数万人のフォロワーがいる女子高生もいることを考えると、その稼ぎは一部ではとても大きくなっているのではないでしょうか。

動画は当たり前のコミュニケーションになっている

スマホや4G回線など動画配信のインフラが整い、視聴しやすい環境が整った現代、女子高生はコミュニケーションの手段として動画を活用しているようです。ウェアラブル機器の浸透や5G回線の登場も予想されている今後は、動画はより身近なものとして親しまれていくでしょう。その時に流行の発信源となる女子高生がどのような文化を生み出していくのか、注目していきたいところです。