2017年1月19日、20日の2日間、台湾の台北で開催された、同国最大級のゲームの祭典、台北ゲームショー2017へ参加してきました。
Zucksとして2015年に初出展、2016年にビジターとして参加、今年もビジターとして2日間参加しました。BTBエリア、BTCエリアそれぞれの様子をレポートします!

台北ゲームショーとは?
TAIPEI GAME SHOW 2017/ 台北國際電玩展2017
・主催は台北コンピュータ協会(TCA)
・2017年で15周年を迎える、台湾最大の国際的なゲームの祭典
・日時:2017年1月19日、20日(ビジネスデイ)、1月20日~24(一般デイ)
・場所:台湾の台北世貿中心(台北ワールドトレードセンター)
・来場者数:43万人(2017年データ、一般来場者含む)
・出展ブース数:約1,500
簡単に台湾市場をまとめますと以下のようになっています。
・インターネット普及率は80%と高い
・スマートフォン普及率が65%と日本を上回っている
・SNS(facebook,LINE)の利用率も60%超えと高い
・OSはAndroidが75%と高く、端末では大画面が好まれる
・Google Play国別収益ランキングはTOP5に位置付けている
Google Playで世界TOP5位…
市場としての大きさがわかりますね!

BTBエリア
2017年1月19日、20日の2日間のみ開催されるBTB(BtoB)エリア。世界中から334社の出展企業が集まりました。
■業種別
インディーゲームディベロッパー:205社
└PCから/コンソールゲームディベロッパー:74社
└モバイルゲームディベロッパー:67社
└VR/ARゲームディベロッパー:8社
└その他
ゲームデベロッパー:46社
広告事業者:36社
ゲームパブリッシャー:7社
その他・・・
言わずもがな、VRゲームの注目は非常に高かった印象です!
■国別
台湾:188社
韓国:31社
日本:24社
中国:7社
その他、東南アジアからの出展、欧米からの出展の企業も多くいらっしゃいました!
日本企業からは、Adwaysさん、CyberZさん、Septeniさんなどの代理店さんが出展されてました。




BTBエリアのインディーゲームの様子。
ドット絵×横or斜めスクロールのアクションゲームが多かった印象です!
その他に共通点を上げるとすれば、以下です。(以前にもこの記事でとりあげた内容ですね)
・簡単な英語のみのシンプルな操作性
・マネタイズとして動画リワードを採用(バナー無し、という会社さんもいらっしゃいました)
・(個人的な新たな気付きとして)効果音、BGMといったオーディオ周りにこだわり
バナー広告に関しては台湾のディベロッパーさんもAdMobを採用されてました。
圧倒的なファーストチョイスですね。

日本からは「中年騎士ヤスヒロ」でおなじみの株式会社POLARIS-Xのヤスヒロさんが出展されました!
「写真いいですか?」と声を掛けると、
「もちろんです!お待ち下さい」と言って、兜を被ってくださりました!w
ヤスヒロさんありがとうございます!
ちなみに台湾でヤスヒロをプレイしたところ、バッチリ台湾のゲームの動画リワード広告が出ました!これでマネタイズも心配ないですね。
動画リワード広告がこうした日本のインディーゲームディベロッパーさんの海外展開を推し進める、きっかけになると良いですね!

Fullerさんも出展をされておりました!
日本からは岡田さん(写真右)がいらっしゃってました。
App Apeの様に、日本発のサービスが海外に広がっていくのは、ぜひとも応援したいと思います!!!
(写真撮らせて頂き誠にありがとうございます!)
広告会社に関しては、台湾のローカル企業というよりは、グローバルに展開されている会社さんが多く、台湾という立地から日本、韓国、東南アジア、もちろん中国までカバーする会社さんがやはり目立ちました。
BTCエリア

BTC(BtoC, 一般向け)エリアは初日の20日の午後のみ参加しました。
しかし「平日!?」と思うくらいの人の入り具合!どこのブースも満員もしくは超満員でした。

コンソールゲームではPlayStationブースが最も大きなブースを出しており、ブース周辺は歩けないくらい大混雑しておりました。
また日本からはSEGAさんやバンダイナムコさん、後述のKONAMIさんが大きなブースを出されてました。

また、台湾企業「HTC」社のVR端末、「VIVE」のブースにも非常に多くの来場者が押しかけており、VRゲームの人気さを間近で感じられました。
VRつながりで、バンダイナムコさんもSummer Lessonの中国語バージョンのブースを出されてました!こちらも大盛況でした!
モバイルゲームでは日本のモンスターストライクが、非常に大きなブースを出され、またキャラクターのコスプレをしたコンパニオンが多くいたのが印象的でした!

他にも台湾,Butterfly Digital Entertainment社の「TAICHI PANDA」 、中国FunPlus社の「キングオブアバロン」、IGG社の「ロードモバイル」日本からはKONAMI社の「遊戯王」など、有名タイトルのブースもあり、モバイルゲームの人気さも伺えました。

ゲームからは少し離れますが、
生放送アプリ(実況中継アプリ)が大流行中の、中国・台湾。
台湾では「17」、中国では「YY」などがメインと思ってましたが、
このブースでは競合アプリ「MeMe」のリアル生放送が行われてました!
筆者が見ているものの数十秒で少なくとも数千円を稼いでいた写真の女性・・・恐るべし。
YoutuberやTwichなどを使った市場も大きく、モンスターストライクでは、台湾の有名なYoutuberと会場のユーザーがチームを組んでゲームをプレイしていたりしました!
※写真は許可を頂いて掲載しております。
おまけ。

そんなタイミングで「17」を開いてみると・・・上位の配信者はやはり稼いでました。
ご存知の無い方に簡単に説明すると、日本では「ニコ生」や「ツイキャス」「Mixchannel」などでおなじみのサービスです。
中華圏ではユーザーが配信者に「投げ銭」ができ、配信者はもちろん稼ぐことが可能です。
ファンを付ければ手軽に稼げることから、社会現象化するほどになっています。
もちろん日本でも類似サービスはありますし、最近Instagramも「LIVE配信機能」が付きましたね!何気ない日常の生放送が、ネット上でバズり、TV番組を超える日が近いうちに来そうです。
個人的には「リアル・テラスハウス」や、「リアル・電波少年」を見たいと思います!w
最後に
2016年の東京ゲームショーの来場者数は過去最高の「27万人」。
今年の台北ゲームショーは「43万人」!!!
台湾は2,300万人の人口の小さな島ですが、地理的要因もあり、国内外のゲームに高い支持を得てゲーム市場として成長しています。
VR/ARはもちろんのこと、モバイルゲームの飛躍も目覚ましく、台湾市場は今後も目を離せません!
執筆者

村上悠
Zucksにおいて、海外企業全般(広告主、広告会社、媒体)を担当。海外のおもしろいネタを常に探し中。気軽に連絡ください!